ワークライフバランス 2025年問題と家族のあり方

 

ワークライフバランス 2025年問題と家族のあり方

 

 

近年、単身世帯や共働ぎ世帯、一人親世帯が急増し、家族の支え合い機能が変化してきています。このような家族のカタチの変容と社会の仕組みの中で、老老介護、認認介護、引きこもり、虐待、孤独死(孤立死)など課題が顕在化し、家族内での支え合いだけに頼ることは難しくなってきています。こうしたなか、住民同士がつながり支え合うことで孤立を防ぎ、自らの健康維持や生きがいを持てるよう地域コミュニティの役割が重要となっています。

 

また、各自治体では、団塊世代がすべて75歳以上となる2025年を目途に「地域包括ケアシステム」の構築が進められています。しかし、地域によって直面する高齢化の状況や活用できる資源が異なることから、サービスの提供体制など構築状況に地域差が生じています。さらに、財政基盤が脆弱な自治体では、サービス水準の切り下げなども懸念されます。各地域の実情とニーズに応じた実効ある取り組みが必要です。

 

 

次世代を担う子どもたちに希望ある社会のパトンを渡すことは、今を生きる私たちの責務です。しかし、待機児童、子どもの貧困、いじめ、児童虐待や、高騰する大学授業料など、子どもを取り巻く環境は厳しい状況が続いています。また、日本の子育て支援への財源は諸外国に比べて極めて低いのが実情です。すべての子どちたちが健やかに育ち公平に学べる社会をつくつていくことが重要であり、そのためにち財源を確保し、社会全体で支えていく総合的な支援体制が必要です。

 

 

ワークライフバランス 家族と単身赴任の是非

ワークライフバランス 家族と単身赴任の是非

 

翔平の場合(単身赴任がもたらした家族の危機)

翔平が窓子と子ども二人を関西に残し、九州へ単身赴任して3年が経つ。二人は関西の支店にいた時に知り合い結婚した。窓子は子供ができたのを機に会社勤めを辞めた。

上の子供が小学校の6年生の時、急に翔平に九州支店転勤の辞令が出された。翔平は家族に対し、「九州支店転勤が決まったんだ。子どもの学校のこともあるし、単身赴任で行ったほうが良いと思うんだ。君の実家も関西にあるんだし家族は残った方が何かと便利だろう。」と、窓子に相談することもなく、あわただしく赴任準備をするのであった。

 

翔平は単身赴任後、最初の1年くらいは月1回程度、帰宅するようにしていたが、単身赴任にも慣れてくるとだんだんそれも少なくなってきた。今年は上の子の高校受験の年である。窓子は息子の進路について、帰宅した翔平に何度か相談したのだが、「悪いけど、子どもの教育のことは、身近にいる君が一番わかっているのだから、君に任せるよ。」といい、特に相談にも乗らずに九州へ戻ってしまう状況であった。正直、九州で業務に追われ、久々に関西に帰ってもあれやこれやと、窓子に相談されたりして、ゆっくりくつろげないということも、翔平の足がなかなか自宅に向かなくなっている理由のひとつでもあった。

 

「あなた、来週の月曜日に担任の先生と3者面談するんだけど、あなたの意見も聞きたいから今週は帰ってきてくれない?」切羽詰まって窓子は翔平に電話した。「子どもの教育は君に任せると言っただろう?心配だったら学校の先生の言うとおりにしておけば間違いないよ。悪いけど今週は大事なお客さんとの商談で大変なんだ。面談が終わったらまた内容を聞くよ。」I・いつも仕事・仕事、家族のことなんか何も考えてくれないそんな翔平に落胆する窓子であった。

 

次の週、翔平が関西に戻ると、窓子から「先生と面談して、〇〇高校を受験することにきめたわ。」と聞かされた。「俺に相談なしに、受験校を決めちやったの?一言聞いてくれよ!」と切換えした翔平に窓子の怒りが爆発した。「いつも相談しても、ぜんぜん聞いてくれなかったじやない!先生の言うとおりにしたら良いって言ったのはあなたでしよ!」「だからって、勝手に受験校まできめろとは言ってないぞ!」???。結局、仲直りできないまま、九州行きの新幹線の中で「このままじやいけないな」と自責の念に駆られる翔平であった。

 



 

働き方改革 家族との時間を

働き方改革 家族との時間を

 

さまざまな家族関係について考える

 

ケーススタディー

十人十色、家族との関係はさまざまです。ここに40代の人がかかわりそうな家族関係があります。あなたならどんなアドバイスをしてあげられるでしよう。

市村さんの場合(思春期の娘を持つ親の悩み)

来春に高校入試を控えている娘の奈美が男の子と交際しているらしい。最近、毎日のように電話やメールをしているようであり、携帯電話の請求額が増えてきている。夜も遅く帰宅することが多くなり、つい先日も

「お母さん、ちょっと出かけてくる。」

「もう7時よ、今からご飯なのにどこへ行くの?」

奈美は何も言わず飛び出していったのである。
残業を終え、夜10時頃帰宅した夫の市村さんは、遅い夕食をとりながら妻から最近の奈美の様子をくどくどと聞かされた。

「奈美に限って心配ないよ。あまり口うるさく言っても反抗するだけだし、男の子の友達が一人や二人いてもいいじやないか。そんなに心配なら一度、奈美と話合えばいいじやないか。」

と答えたものの、週刊誌やテレビで報道される中学生の“性“の問題と子供の教育を妻に任す無責任な行為が、市村さんの胸に重くのしかかっていたのである。

 

ある日の夜10時ごろ、一日の業務を終えて帰宅準備をしていた市村さんに、奥さんから電話がかかってきた。

「あなた、奈美がまだ帰ってこないの!」

「まだ帰ってこないって、何も連絡はないのか?」

携帯電話をにぎったまま次の言葉がでなかった。

 

市村さんは心配ですぐに帰宅し、奈美の帰りを待った。夜11時を過ぎて玄関のドアが閉まる音がしたのを聞いて、無事であることが分かり一旦は安心した。しかし何も言わず自分の部屋へ入ろうとした奈美を見ると、心配が怒りに変わった。

「遅いじやないか、受験前の中学生がこんなに遅く!何を考えているんだ!」

と怒りにまかせ大声を・・・。その瞬間奈美は、

「何よ!私が相談したいときは仕事、仕事でいつもお母さん任せ。いつも自分の都合のいいときだけじやない!」

 

その言葉を聞いた市村さんは、反論するどころか、何も言えずその場にたたずんでしまうのであった。