ワークライフバランス 子供と保育園

 

ワークライフバランス 子供と保育園

 

トンボや水生昆虫が姿を消すなか、セミは都市環境にも適応して元気そのものです。

都会の街路樹などは天敵も少なく、彼らの楽園なのでしょう。

だけど、都市に暮らす人間にはこの暑さはいささか過酷です。

強い日差しのなか、通勤時にお子さんを保育園に送る方と出合います。

自転車の前後にお子さんを乗せて坂道を登っていく方、上の子と手をつなぎ、下の子は抱っこしている方。

ぐずるお子さんをなだめながら足を急がせる方。

暑さが和らぐ季節が待ち遠しいです。

「はずせない仕事に取りかかっているときに限って、保育園から『すぐに迎えに来てください』と連絡が入ります」。

育児は予定外の連続です。

両立は大変です。

今年春の交渉で、要求しました。

会社は当初、慎重な態度でしたが、交渉の中で理解を示しました。

「旗当番など、短時間の用事もあります。

用事が済めばすぐに出勤したい。

仕事を少しでも進めたいのです」「会社は、育児や介護を抱える人を応援する会社であってほしい」。

職場の声が会社を動かしました。

不妊治療のための休職制度の導入も同じです。

労使関係は理屈じゃない、生身の人間の気持ちのやりとりです。

ただ、労使で解決できないこともあります。

育児休職中の方の最大の難関は保育所探し、「保活」です。

「待機児童を解消し、すベての人が保育と仕事を両立できるようにする」。

これは政府の国民への明確な約束です。

だけど、対策は遅れています。

その原因のひとつが保育士の不足と言いますが、ならば賃金を上げるベきです。

託児•保育に関わる予算不足が賃金を抑え込んでいるのです。

子どもを持つ自由に関わること、国の将来に関わることですから、予算をケチっている場合ではありません。

予算を確保するには政治決断が必要です。

決断を迫れないのは働く世代の政治的発言力が低いからです。

「政治には期待しない」と黙ってしまえば、確実に票を入れる高齢者世代が政策の主導権を握ります。

私たちの暮らしに政治のありようは大きく影響します。

だから、労働組合は政治との関わりを持ち続けます。

私たちが政治への関心を高めることが、まともな政治を取り戻す唯一の道です。

さて、私は今期をもって、本部役員を退任いたします。

頼もしい新体制も決まりました。

爽やかな気分でご挨拶ができます。