働き方改革と労働組合

 

働き方改革と労働組合

 

組合員から多くの声をいただいた。

会社はこの交渉を通じて組合員の気持ちと向きあってきた。

これが私たちの交渉である。算式に業績数値を当てはめて一時金を決めるのではなく、数値に表れないさまざまな要素を織り込む交渉方式の価値を当労使はお互いに認めている。

最高水準の妥結とはいえ、交渉対象で意欲的な要求をしたのだからもう少しの上積みを、という声もあったと思う。

もちろん、その思いで最終局面まで交渉、折衝を続けてきたが、交渉終盤になって、貿易摩擦の懸念の広がり、円高進行、素材高などを背景に、会社は業績見通しの達成も容易ではないと慎重な姿勢を強めた。

その状況のなかでも、最後は歯止めまで設定しての折衝になったわけだが、ここが今年度に引き出せる最良の水準と判断をした。

 

改定と緊急な提案だったが、労働時間管理を厳格化し、長時間残業の実態を是としないという会社の不退転の決意と重く受け止め、理解も得て労働協約交渉で受け入れを表明した。

時間外管理の運用が始まり、職場運営や、個々人の業務遂行上のさまざまな課題、戸惑いの声や心配の声も寄せられている。

さまざまな改善が必要である。

働き方の改善、そして、もっと大きな視点で、客先との関係や開発戦略のあり方なども含め、変えていかなければならない。

現場まかせにすることなく、経営管理層すべてがそれぞれの責任で「働き方改革」に取り組んでいくのであれば、組合としても協力を惜しむものではない。

仕事の進め方、職場の運営、上司と部下、仲間同士のコミュニケーションの向上、この課題は今年も労使の大きなテーマになる。

組合要求事項については、制度改善や、新たな制度導入も図ることができた。

交渉が始まるまで、時間単位休暇の導入、不妊治療のための休職制度の導入などは、労使の認識や考え方が大きく異なり、場所や事業部の抵抗も強かっただろうと思う。

 

 

ワークライフバランス 労働組合 労働協約

ワークライフバランス 労働組合 労働協約

 

2月です。

邪鬼を豆まきで追い払ったら、翌日は「立春」。
春と宣言するには早すぎるようですが、「寒さもここが峠。さあ、春を迎える準備をしよう」。
厳しい自然と向きあってきた先人たちはこう励ましあって春の始まりを祝ったのでしょう。

労働組合も春の準備にかかります。
まずは春季交渉です。
賃金、一時金、労働協約。
今月中旬に要求を提出します。相手があることですから、思うようにならないこともあります。
しかし、「日々の努力と苦労に会社はどう応えるのか」、職場の皆さんの真剣なまなざしが会社を動かします。
交渉当事者として、このことは毎年感じています。
会社とのやり取りひとつひとつに注目いただきたいと思います。

さて、会社業績は堅調で、売上高は過去最高になりそうです。
そのぶん生産負荷は高く、「部材手配、所内の設備能力、生産スペース、すべてがぎりぎり」といった、張り詰めたような声もお聞きします。
「所内、関係会社はもとより、取引先も含め、足元の生産体制を十分検証し、早急な対策をいただきたい」。
会社に強く要請をしています。

そんな苦労も多いわけですが、国内での生産を大切にしてきた会社の経営姿勢には共感しています。
安い人件費を求め、多くの企業が工場を海外に移しましたが、簡単にはあきらめず、私
たちは地道な改善を重ね、国内でのものづくりを守ってきました。
その活動は世界各地の生産拠点の模範となっており、グローバルでの業績を支えています。
粘り強く改善を続けてきた「職場の力」が、表面的な人件費の差なんかより大きかった、このことは私たちの誇りです。

「国内製造拠点は当社の一番の強み、今後も徹底して強くしていただきたい。
loTやAI(人工知能)といった新しい技術に注目が集まるが、この技術が私たちの製造現場の分厚い技能や職場風土と結びつけられれば、どこにも真似のできない力となる。
最先端の製造技術革新をまずは自社内で実現していただきたい」。
経営協議会で会社にこんな要請をしました。

生産のノウハウがデジタルで数値化され、個々人の熟練技能は必要とされなくなる、なんて言う人もいるようですが、そんな心配は無用です。
勘どころを押さえた品質の作り込みの経験、_人ひとりの高い意欲、仲間を思いやる職場の紳。
お互い支えあう職場の力を高めてきた私たちだからこそ、新しい技術による製造革新を担っていけると思います。

 

開発、設計、生産、販売、サービス、持ち場は違いますが、まじめに仕事に取り組む一人ひとりが主役。
その努力が会社の業績を支えています。
気概をもって会社との交渉に臨みます。

 

ワークライフバランスと労働組合

  1. ワークライフバランスと労働組合

 

ワークライフバランスを考える上で、職場に無くてはならないモノ、重要なファクターの一つが、各企業の労働組合です。

 

時間外労働をさせる場合も労使協定が必要であるように、労働法制も組合の存在を前提として考えられているものです。

組合が無くても、従業員を大事にしている という企業も多いですし、そのように胸を張る経営者もたくさんみえます。確かに業績が好調なときはうまくいっているかのように見えますが、雇用主として、働くモノの力の差は明らかであり、そんな会社でも業績が思わしくないときは、強引に人員削減が行われるなったり、労働者の言い分は全く聞いてもらえない、といった事例もまた数多く存在するのが現状です。
労使の利害が対立する様な場合には、組合が無ければ労働者は会社と対等に話し合う事など、現実的には難しいのです。
実際に組合という存在を嫌がったり、組合自体を否定する経営者もたくさんいらっしゃるようです。

組合の重要性として、例えば想定外のトラブルがあり、一定の期間に特別な勤務対応が発生した場合、会社は組合と話し合いの場を持ちますが、協議の中で、貴見合いはトラブルの原因や責任区分といった、メンドウなことも言いますが、いろいろなやり取りの中で職場の労働者が納得して、会社のために骨を折ってくれれば、会社の大変な時期を乗り越えることもできるのです。
これは経営者にとってはとても心強い存在なのではないでしょうか

もちろん、その力を発揮するためには、職場の現状を把握して、労働者の本音に耳を傾ける必要があります。何でもかんでも会社の言うとおり、といういわゆる御用組合ではいけないわけですが。

以上、今回は、ワークライフバランスを考える上での重要なファクターとして、組合について触れてみました。参考になりましたら幸いです。