ワークライフバランス 事業間のシナジーを発揮する企業行動の強化

ワークライフバランス 事業間のシナジーを発揮する企業行動の強化

 

当社のそれぞれの事業を強くしてきた力は、事本、場所が自らの事業を守り成長させることにこだわりぬいてきた独立性にあったともいえる。
その独立性は強みである一方、事業間連携や新事業育成にとっては弱みになっていると感じている。

その典型は複数事業を経験する戦略的異動の少なさである。
場所の中でさえ部の独立性が高く、経験を積んだ人材を手放さず、人材交流が乏しい。
事業間連携を強めるために、横断的部署やプロジェクトを作っても、兼務者の多い組織となり、設立趣旨にそったパフォーマンスを発揮できないケースもある。

 

事業の枠を超えた連携の実現はソリューションカの向上のみならず、市場攻略の戦術、海外工場の経営、設計プ□セスの改善や組織運営のノウ八ウまでさまざまなシナジー効果を生むと考える。
事業間の壁に時には穴をあけることも大切だが、自分の事業を守る体質を変えるのは容易ではないと実感することが多い。

それゆえに、事業間シナジーを生む企業行動は経営トップの決断によるところが大きいとの視点でこの場で提起させていただぎたい。

 

 

ワークライフバランス 企業の取り組み

ワークライフバランス 企業の取り組み

 

「今年も美味しいお酒が楽しめますように」
実家の近くの小さな神社で手を合わせ、ささやかなお願いをします。

「お前たちの心がけ次第だな」。ほこらの奥から言い返された気がします。

「はい、運動もしますし、お酒も少しは控えますから」

と付け加えます。今年の抱負が決まりました。

 

大手企業の経営者の抱負が正月の新聞に載ります。「働き方改革」「人づくり革命」こんな言葉も踊ります。「いきいき働けて、人を大切に育てる会社にしたい」。もちろん、異存はありません。ただ、

「残業はするな、仕事は自分で工夫しよう」

なんて現場任せでは困ります。

「社内資料の作成に時間をかけすぎている」

「上長の指示が曖昧で手戻りが多い」

「きまった人に仕事が集中している」

「定時後や週末にかぎって急ぎの指示がくる」

「そもそも人が足りない」…。

仕事が思うように進まない原因は実にたくさんあります。
改革とか革命とかいうわけです。
から、経営判断として、仕事の進め方や環境整備に大胆に手をつけてし、ただきたいと思います。もちろん、働く側も協力します。「ただ“がむしゃら”に慟くより、自分の時間や、家族との生活を大切にする働き方のほうが、質の高い、良い仕事ができる」。この思いは働く者の誇りです。

さて、正月休みが明ければ労働組合は春の交渉の準備に入ります。
日本全体で見れば企業業績は好調です。国民全体で産み出した価値が増えたわけですから、賃上げ実施で働く者に幅広く配分されるのが当然です。消費拡大や経済の好循環など、難しい理屈を持ち出したくなりますが、「賃金は毎年上がるのがあたりまえ」と経営者の皆さんは堂々と構えていただきたい。その姿勢が世間を明るくするというものです。

 

ワークライフバランスとは? 企業の取組み、事例紹介

ワークライフバランスとは? 企業の取組み、事例紹介

 
「仕事は大変なことも多いですが、上長や先輩が、タイミングよく声をかけてくれます。
職場の雰囲気が明るく始まります。
さて、会社とのやりとりの一幕です。2016年12月の中央経営協議会の席上のことです。

「当社の強みをどう考えるか」という組合からの問いに対し、社長は、シナジーを発揮できるさまざまな事業技術資産を社内にもっていること、各事業がそれぞれ強いことに加えて、その基盤として「生産、品質管理、販売、サービス、すべての現場が継続して改善活動に取り組む力をもっている。
組織としての改善力が大きな強みだ」と答えました。
組合の立場からも共感するものがありましたので、私は「現場の改善力、言い換えれば私たちの『職場の力』に信頼を示されたことをうれしく受け止める」と述ベました。ただし、そのあと「『職場の力』の前提であるコミュニケーション、上長と部下、働く者同士の意思疎通に苦労している職場も多い」と苦言も申し上げ、経営として職場実態を把握し、改善することを要請しました。

職場でのコミュニケーシヨンに関しては、さまざまな声がなによりです。
「職場で話し合って、一斉定時日はとにかく全員で帰ろうと決めました。個人ごとの定時日も設定するようになったんですよ。」
若手組合員からこんな話を聞くと安心します。

心配な声も聞きます。「上長と仕事以外の話をしたことはありません」「会をするたびにいろいろフォローされるので、業務上の連絡はできるだけメールですませています」。上長との関係に重苦しさを感じている人は多いようです。

働く仲間同士でさえ、素直に話せないとしたら事態は深刻です。
出勤時、退社時にもあいさつをしない職場も増えているようで気掛かりです。
このあたりは組合として、皆さんと取り組んでいく必要も感じます。

どんな時も明るさを失わず、素直に話せる雰囲気がたいせつです。
大変な時はお互いに助け合える信頼関係。「職場の力」はみんなで築き、守っていくものです。
いくら技術や技能の高い人が集まっても、「職場の力」がなければ組織としての成果にはつながりません。
ばらばらの個人プレーの集まりではなく、チームで良い仕事をする、そんな職場を目指したいと思います。

 

ワークライフバランスの企業の取り組み

ワークライフバランスの企業の取り組み

 

まずワークライフバランスの企業の取り組みの始めとして、長時間労働はなくさなければなりません。

「早く帰ろうとお互いに声を掛け合うようになり、職場の雰囲気も変わりました」、働き方改革の取り組みは進んでいるようです。

「それは良いのですが、仕事量が変わらないのに残業だけ減らせと言われても困ります」、それはそうですね。職場任せにしないで、トップ主導で、経営施策として仕事の効率化に取り組んでいただきたい。組合からは会社に要請をしているところです。もちろん、ボトムアップで協力は惜しみません。

商習慣や取引慣行も効率化を阻みます。

「無理な納期で発注も断るわけにいかなし、」「夜間、休日も重要顧客の要求にはすぐに応えなければならない」丨急な仕事のせいで、他の仕事も段取り通りに進まない」。

会社の規模にかかわらず、時には理不尽な顧客の要求にも、対応しなければ生き残れない、それが私たち民間企業の日常ともいえます。

競争は否定しません。技術や品質で競い合うのは大いに結構です。しかし、働く者に無理をさせることで成り立つような競争はフェアではありません。働く者は疲弊し、産業の活力も失われてしまいます。「働き方改革」はいまや政府の看板政策です。であれば、日本の商習慣や取引慣行が生み出す非効率さを是正することにも注目してもらいたいものです。

シロアリ 愛知県

 

ワークライフバランスと企業人のジレンマ

ワークライフバランスと企業人のジレンマ

 

いつも「仕事が優先」とはいかないジレンマ

通勤の時、小さなお子さんを抱えた若いお父さんが乗ってこられます。保育園や幼稚園に送ってから出社されるのでしょうか。ビジネスカバンにお子さん用のバックを抱え、電車も混み合っているので大変そうです。「頑張って下さい!」と心の中で声をかけます。われわれの職場でも、出産をサポートするために、5日間の「配偶者出産休暇」や年休を活用し、まとまった休みを計画される人が増えています。「育児は妻が主役で夫は補助」という社会通念は大きく変わりつつあります。

 

一定期間、家事や育児に専念しようと、育児休職の取得を考える男性も増えています。取得された人からは、「素晴らしい時間を過ごせました」とお聞きます。しかし、「上司や職場の理解は得られるのか、迷惑をかけるのではないかと心配で、ためらってしまいました」なんて実情も多いようです。女性が育児休職に入るときと同様に、業務の調整や人材補強など人事的な配慮がないと制度の活用は進みません。ここは会社のいっそうの努力を求めるところです。

 

保育園や幼稚園にお子さんを預けて復職してからも苦労は続きます。熱があればその日は保育園や幼稚園に預けられず、どちらかが休むことになります。病児保育施設の普及はまだまだこれからです。
子育ては予定外の出来事の連続です。朝は元気だったのに、急に体調が悪くなって、保育園や幼稚園から「迎えに来てください」と電話が入ることもあります。「思ったように仕事が進められず、気も使いますが、応援してくれる仲間の理解はうれしいです」、そんな職場でありたいと思います。

 

仕事を続ける上での苦労は育児だけではありません。いつも「仕事が優先」というわけにはいかないのです。家族の介護や看護、ご自身の健康問題、周囲との人間関係、負担の大きさや深刻さはそれぞれでしょうが、実にさまざまな事情に折り合いをつけながら、時には何かしらの我慢もしながらわれわれは仕事に向き合っています。

 

生活と仕事のバランスを難しくしているのは、とにかく働く時間が長いことです。ここを改めないと話は始まりません。長時間労働の是正はわれわれの望む働き方の出発点です。

 

「自分の時間、家族や友人と過ごす時間をもっと大切にしながら働きたい」、これがわれわれの思いです。そのほうがもっと「良い仕事ができる」、これは働く者の誇りです。