子育てと仕事の両立は難しい??

 

子育てと仕事の両立は難しい??

 

 

喜伊子と弘の場合 子育てと仕事の両立に悩む

喜伊子と弘は共働き夫婦。子供は一人、来年から小学校に入学する。

二人は大学時代の同級生で、学生時代からお互いのよき理解者であり、結婚した今では楽しい人生を送るための良きパ_トナーといった感覚である。

 

出産時には夫も立会い、喜伊子の半年間の育児休職中、またその後現在に至るまでなるベく早く帰宅し、二人で協力してきた。今はお互い仕事の面でも充実していて、平日はなかなかゆっくり過ごす時間は少ないが、週末には時間を作り、夫婦で家事や子供の世話をしている。

 

ところが、来年から子供が小学校に入学すると、下校時間が早くなり、学童保育に入れたとしても、帰宅時間に間に合わない。喜伊子は研究開発のチ_ムリーダ_として、一方、弘も地域開発プロジェクトを追っかけた受注活動で数名の部下を取りまとめる今の立場である。自分たちの帰宅時間まで、幼い子供をどうしたらいいのか。

 

家族を大切に思う気持ちは人一倍と自負しているものの、しかしやりがいを持ってきた仕事も自分の人生の中においては大切なものだし。どうバランスを取ったらいいものか。

 

ワークライフバランスと働き方改革 仕事と生きがい

 

ワークライフバランスと働き方改革 仕事と生きがい

 

 

仕事と生きがい (永井さんの場合)

 

永井さんは40歳、設計職のグループリーダーで複数案件の取り纏め役を任されている。出張や担当者の指導、時折飛び込んでくる現地トラブルや緊急の対応もあり、常にタイトなスケジュールでグループ全体の業務をハンドリングしている為、日々の長時間残業はもちろんのこと、休日も出勤している。

 

そんな永井さんは、毎日の帰りも遅い為、妻とも十分に話ができていない状況も多く、また、たまに話をしても事務連絡のような会話のみとなっていた。そんな時、妻が一言。

 

「仕事が大変で忙しいのは分かるけど、もう少し家族のことを考えてよ。何のために仕事をしているの。あなたにとって、私たち家族は何なの。」仕事に没頭して家族のことはあまり考えていなかった永井さんであった。こんなこともあり、今週末には、妻と結婚前から同じ趣味である登山に行く計画を立てていた。しかし、急な仕事が入り、行けなくなってしまい、妻に連絡をしたが、妻はその時何も言わなかったので理解してくれているだろうと思っていた。

 

そんな中、久しぶりに定時退社した永井さんであったが、玄関のドアをあけて愕然とした。そこには、置手紙があり、「子供と一緒に実家に帰ります。」と。。。

 

 

ワークライフバランス 仕事と生きがい

ワークライフバランス 仕事と生きがい  (泉さんの場合)

 

 

泉さんは現在40才。入社以来、A製作所の経理部門に配属され、現在は部下数人をまとめるという立場で毎日多忙な日々を送っている。充実した社会人生活を送っていると自負しており仕事にはやりがいを感じているが、私生活はというと特にこれといった趣味もなく会社内のクラブなどにも参加していない。家族は奥さんと子供二人の4人家族である。

 

ある日、久々に同期で集まり、飲み会を開く機会があった。同期の中には自分と同じように、ある程度部下を任されているものも多く、皆忙しい日々を送っているようであった。そんな同期の一人が、先日、有給休暇を取得し趣味の才一トバイを駆ってツーリングを満喫して来た話をしていた。泉さんは、日々の業務に追われるなかで、有給休暇を取得し自分の時間を持つということにも特に意識をしていなかった。「業務も忙しいけど、メリハリをつけた働き方を心がけなきゃ。」確かに同期のいう通りかもしれない。仕事一辺倒の生活を送ってきた泉さんも、充電して鋭気を養おうと早速休暇を申請した。

 

そして、休暇当日、いつもと同じ時間に目が覚めた。いつもと同じように朝食をとり、子どもたちが学校に行くのを見送った。さて、何をしよう…。

 

泉さんは、愕然とした。あんなに忙しく働いてきたが、いざ自分の時間が持てると、何もしたいことが見つからない。だらだらとテレビを見て過ごしていると、奥さんから「あなた、何かすることがあって休暇とったんじやないの?」と言われた。自分のしたいことって何だろう?と自由時間のすごし方が分からない自分に気づいた泉さんであった。

 

 

ワークライフバランス 仕事と生きがい

ワークライフバランス 仕事と生きがい (矢口さんの場合)

 

矢口さんは40才のエンジニア、学生のころから地域のポランティアを続けている。現在は週末に介護施設でボランティアをしており、施設の人たちと話をし、喜ぶ顔を見るのが生きがいとなっている。また、経験も豊富で仕事も丁寧な矢口さんには、施設の老人たちからの信頼も厚い。

 

一方、職場は多忙で実質的なとりまとめ役として課長をサポートする立場にありながら、重要な顧客のサポートも任されている。休日はボランティアを優先し、ほとんど出勤はしていない状況だった。時には平日に休暇や半日休暇を取得してボランティアをすることもあった。客先への報告期限などとボランティアが重なったときは課の同僚に業務をサボートしてもらうこともあった。しかし職場においては、業務推進にむけて課をまとめているし、課長も部長も自分のよき理解者だと思っている。ところが、最近は海外市場での競争も激化していることから、スピーディーな客先対応を一層強化する部長方針が打ち出され、職場の雰囲気も変わってきているように感じる。一人一人に担当顧客が細かく分担され、期限を守るためにはこれまでのようなボランティア活動への參加が時間的に厳しくなってきた。

 

 

そんな中、役割成果面談で課長から「矢口さん、地域貢献も大切だと思うが、仕事あってのボランティアだとは思わないか。君の気持ちはよく分かるんだが、将来君にはこの職場を背負って立つ存在になってもらいたいんだ。そのつもりで重要な顧客も君に任せているし、取りまとめも任せているんだ。職場の若い連中も期待しているしよろしくたのむよ」

 

あまりの期待の大きさに、矢口さんは責任の重さを感じていた。次の日、ボランティアに行き、喜んで話しかけてくれる老人たちを見ていると、ますます悩んでしまう矢口さんであった。