ワークライフバランスと長時間労働

ワークライフバランスと長時間労働

 私の職場から、長時間労働により「ワーク、ライフ、バランスが保てない」「健康面に不安がある」「自己啓発の時間が確保できない」などの声が上がっています。
また、行政機関や企業間取引における短納期対応が長時間労働の要因となるケースもあります。
現在、各業界で進められている働き方改革の取り組みとあわせて、真に働く者の立場に立った国全体での働き方改革を進めることが重要だと思いあす。
長時間労働を是正し、すべての働く人が人生の各段階に応じて、自らに合った生き方と働き方ができるワークライフバランスの実現に向けた取り組みが必要だと考えます。

子育てと仕事の両立は難しい??

 

子育てと仕事の両立は難しい??

 

 

喜伊子と弘の場合 子育てと仕事の両立に悩む

喜伊子と弘は共働き夫婦。子供は一人、来年から小学校に入学する。

二人は大学時代の同級生で、学生時代からお互いのよき理解者であり、結婚した今では楽しい人生を送るための良きパ_トナーといった感覚である。

 

出産時には夫も立会い、喜伊子の半年間の育児休職中、またその後現在に至るまでなるベく早く帰宅し、二人で協力してきた。今はお互い仕事の面でも充実していて、平日はなかなかゆっくり過ごす時間は少ないが、週末には時間を作り、夫婦で家事や子供の世話をしている。

 

ところが、来年から子供が小学校に入学すると、下校時間が早くなり、学童保育に入れたとしても、帰宅時間に間に合わない。喜伊子は研究開発のチ_ムリーダ_として、一方、弘も地域開発プロジェクトを追っかけた受注活動で数名の部下を取りまとめる今の立場である。自分たちの帰宅時間まで、幼い子供をどうしたらいいのか。

 

家族を大切に思う気持ちは人一倍と自負しているものの、しかしやりがいを持ってきた仕事も自分の人生の中においては大切なものだし。どうバランスを取ったらいいものか。

 

働き方改革という視点で少子高齢化を考える

 

働き方改革という視点で少子高齢化を考える

 

 

今、日本では急速に人口減少、少子高齢化が進行し、多くの職場で人手不足が懸念されます。とりわけ、医療、介護人材の不足や、老朽インフラの保守、点検人材の不足が深刻な問題です。

また、世界的に温室効果ガス排出量削減に向けた動きが進んでいます。日本においても、2030年に向けて温室効果ガスの排出量の少ない再生可能エネルギーや原子カエネルギーの比率を高める目標を掲げていますが、原子力発電所の再稼働が進まないこともあり、火力発電への依存度が高まっています。

超高齢社会に対応した医療、介護の高度化や、人口減少による人手不足を補う自動化、地球環境問題に対応するエネルギーの高効率利用など、電機産業の技術を活かし、私たちが直面する社会課題の解決につなげていくことが必要です。

 

ワークライフバランスと長時間労働が引き起こす課題

 

ワークライフバランスと長時間労働が引き起こす課題

 

わたしたちが、心の豊かさを実感して暮らすためには、一人ひとりが、人生の各段階に応じて、自らに合った生き方と働き方ができるワーク、ライフ、バランスの実現が求められます。

しかし、職場においては、長時間労働による心身や余暇への影響、育児、介護との両立の困難、自己啓発や能力開発ができないことなどへの不安、不満の声があります。

長時間労働を是正し、安全で健康に働きがいを持って働ける環境づくりに取り組みます。

また、働く意欲のある人が、性別、年齢、障がいの有無等にかかわらず、あるいは、子育てや介護、病気など様々な事情を抱えながらも働き続けられる職場づくりや、多様な雇用形態の労働者の雇用の安定と処遇の改善に取り組むことが求められます。

すべての労働者が安心、安定してイキイキと働ける職場づくりに取り組みます。
長時間労働を是正し、心の豊かさを実感できるワーク、ライフ、パランスを推進します。

現在、長時間労働による過労死やメンタルヘルス不調などが社会的な課題となっています。

 

思春期の息子とその親の悩み 中2の男性の場合

 

思春期の息子とその親の悩み 中2の男性の場合

 

だんだん学校が面白くなくなってきた。自分で言うのもおかしいが、小学校時代は成績もトップクラスで学級委員長もやったし、バスケット部ではキャプテンもした。両親はそんな僕に期待し、中学にあがってからは、塾通いをさせられ、大好きだったバスケットも続けることが出来なくなった。

塾に通っても、いまひとつ弘強に身が入ることはなかった。授業は上の空で宿題もしていかないことが多かった。成績も上がることはなく、両親からのプレッシャーだけが日に日に増していった。

そんな僕の成績を両親も心配はしているようだ。今日も母に、「こんな成績じや、塾に行っている意味がないじやない!もっとまじめに弘強しなさい!」と口やかましく言われた。

父は、「将来何になりたいとか考えているのか?」と繰り返すだけ。

こんな弘強しても将来何の役に立つんだろう?やらなくちやいけないのか?

本当はバスケがしたいのに…。

 

ワークライフバランスと非正規雇用 ワーキングプア

ワークライフバランスと非正規雇用 ワーキングプア

 

日本における非正規労働者全体の人数は2017年には2,000万人を超え、労働力人口の約4割を占めています。

ワーキングプアという言葉が広まるなど、非正規労働者を取り巻く環境には、雇用が不安定になりがちであることや処遇が改善されないことなどの課題があります。

そのため、雇用の安定や均等、均衡処遇の実現に向けた各種法整備が進められており、今後、職場において実効性ある取り組みが求められます。

また、能力開発においては、非正規労働者のキャリアアップのための研修や教育の機会が正社員と異なるなど、雇用形態間における差があります。

さらに企業における教育訓練費は減少傾向にあります。企業が持続的に成長するためには、人材育成に積極的に取り組むことが重要です。

 

すべての労働者が雇用形態にかかわらず、安心、安定して働ける環境づくりが必要です。

 

長時間労働の問題とワークライフバランス

 

長時間労働の問題とワークライフバランス

 

健康確保措置や勤務間インターバル規制の強化など、すべての労働者の安全と健康に関する法整備に取り組みます。
誰もが活躍し、働き続けられる職場づくりに取り組みます。
男女平等に関する調査によると、約4割の女性が「管理職への登用」や「昇格のスピード」において、男女間の扱いに違いがあると回答しています。
60歳以降の就労に関しては、本人の技能、技術、経験を活かせる職場や、本人の希望に応じて働ける環境を整備することが求められています。
また、介護との両立に関する不安の声や、育児をしながらもキャリアに影響することなく働き続けられる環境、男性の育児参加を促進する環境整備を求める声も少なくありません。

さらに、セク八ラやパワ八ラなど職場での「いじめ、嫌がらせ」によって休職や離職に追い込まれるなど社会的な課題となっており、モチベーションや生産性の低下などち懸念されます。

働く意欲のある人が、性別、年齢、障がいの有無等にかかわらず、また、子育て、介護、病気など様々な事情を抱えながらも働き続けられ、活躍できる労働環境の整備が必要です。

第4次産業革命を牽引する新たな技術やサービスを実用化できる人材が求められており、国をあげて人材育成に向けた議論がされています。

また、既存の仕事の減少や必要となるスキルの変化により技術や技能の転換が加速されると予想されており、新たに必要となるスキルの習得、学び直しなどを促進する環境整備がすぐにでも対応が必要な課題です。

一報、足元では、多くの職場で若手が少ないという年齢構成のゆがみを抱えており、熟練者の技術、技能の伝承が課題となつています。
とりわけ、技能については人材育成を通じて伝承を行うため、成果を出すのに数年を要することから、早期に対応を進める必要があります。

 

ワークライフバランス 2025年問題と家族のあり方

 

ワークライフバランス 2025年問題と家族のあり方

 

 

近年、単身世帯や共働ぎ世帯、一人親世帯が急増し、家族の支え合い機能が変化してきています。このような家族のカタチの変容と社会の仕組みの中で、老老介護、認認介護、引きこもり、虐待、孤独死(孤立死)など課題が顕在化し、家族内での支え合いだけに頼ることは難しくなってきています。こうしたなか、住民同士がつながり支え合うことで孤立を防ぎ、自らの健康維持や生きがいを持てるよう地域コミュニティの役割が重要となっています。

 

また、各自治体では、団塊世代がすべて75歳以上となる2025年を目途に「地域包括ケアシステム」の構築が進められています。しかし、地域によって直面する高齢化の状況や活用できる資源が異なることから、サービスの提供体制など構築状況に地域差が生じています。さらに、財政基盤が脆弱な自治体では、サービス水準の切り下げなども懸念されます。各地域の実情とニーズに応じた実効ある取り組みが必要です。

 

 

次世代を担う子どもたちに希望ある社会のパトンを渡すことは、今を生きる私たちの責務です。しかし、待機児童、子どもの貧困、いじめ、児童虐待や、高騰する大学授業料など、子どもを取り巻く環境は厳しい状況が続いています。また、日本の子育て支援への財源は諸外国に比べて極めて低いのが実情です。すべての子どちたちが健やかに育ち公平に学べる社会をつくつていくことが重要であり、そのためにち財源を確保し、社会全体で支えていく総合的な支援体制が必要です。

 

 

ワークライフバランス 家族と単身赴任の是非

ワークライフバランス 家族と単身赴任の是非

 

翔平の場合(単身赴任がもたらした家族の危機)

翔平が窓子と子ども二人を関西に残し、九州へ単身赴任して3年が経つ。二人は関西の支店にいた時に知り合い結婚した。窓子は子供ができたのを機に会社勤めを辞めた。

上の子供が小学校の6年生の時、急に翔平に九州支店転勤の辞令が出された。翔平は家族に対し、「九州支店転勤が決まったんだ。子どもの学校のこともあるし、単身赴任で行ったほうが良いと思うんだ。君の実家も関西にあるんだし家族は残った方が何かと便利だろう。」と、窓子に相談することもなく、あわただしく赴任準備をするのであった。

 

翔平は単身赴任後、最初の1年くらいは月1回程度、帰宅するようにしていたが、単身赴任にも慣れてくるとだんだんそれも少なくなってきた。今年は上の子の高校受験の年である。窓子は息子の進路について、帰宅した翔平に何度か相談したのだが、「悪いけど、子どもの教育のことは、身近にいる君が一番わかっているのだから、君に任せるよ。」といい、特に相談にも乗らずに九州へ戻ってしまう状況であった。正直、九州で業務に追われ、久々に関西に帰ってもあれやこれやと、窓子に相談されたりして、ゆっくりくつろげないということも、翔平の足がなかなか自宅に向かなくなっている理由のひとつでもあった。

 

「あなた、来週の月曜日に担任の先生と3者面談するんだけど、あなたの意見も聞きたいから今週は帰ってきてくれない?」切羽詰まって窓子は翔平に電話した。「子どもの教育は君に任せると言っただろう?心配だったら学校の先生の言うとおりにしておけば間違いないよ。悪いけど今週は大事なお客さんとの商談で大変なんだ。面談が終わったらまた内容を聞くよ。」I・いつも仕事・仕事、家族のことなんか何も考えてくれないそんな翔平に落胆する窓子であった。

 

次の週、翔平が関西に戻ると、窓子から「先生と面談して、〇〇高校を受験することにきめたわ。」と聞かされた。「俺に相談なしに、受験校を決めちやったの?一言聞いてくれよ!」と切換えした翔平に窓子の怒りが爆発した。「いつも相談しても、ぜんぜん聞いてくれなかったじやない!先生の言うとおりにしたら良いって言ったのはあなたでしよ!」「だからって、勝手に受験校まできめろとは言ってないぞ!」???。結局、仲直りできないまま、九州行きの新幹線の中で「このままじやいけないな」と自責の念に駆られる翔平であった。

 



 

働き方改革 家族との時間と残業や休日出勤

 

働き方改革 家族との時間と残業や休日出勤

 

 

自分の時間や家族との生活を大切にして、いきいき働きたい。

労働者のめざすところです。

だけど、忙しすぎる職場も多いのが実情です。

残業や休日出勤が増え、家族と過ごす時間もままならない、体にも堪えます。

追い込まれたような状況が続けば、職場の人間関係までもギスギスしてきます。

これでは悪循環、ますます仕事は前に進みません。

だから、私たちはワークルールにこだわリます。

どんなに忙しくても、「決められた範囲で仕事をする(させる)」「休むときはしっかリ休む」、これがルールです。

1日の時間外、1力月の時間外、休日出勤の回数、休暇取得。法律上で決められたものもあれば、職場の実態にあわせ労使で決めたものもあリます。「ルールを超えた就業を会社は命じない」これが大原則です。

一方、働く側の主体性も問われます。「残業するなと言うけど、納期までに仕上げないと自分たちが困る」「定時退社日だけど、急いでいる仕事なので残業して仕上げたい」。

「忙しい時は例外」なんて考えが広がればルールもすぐに形骸化します。みんなでルールを守る努力が自分や仲間の生活を守るのです。

仕事の効率化も進めなければなリません。私たちも協力を惜しみませんが、会議や社内資料の削減など、経営判断で行うべきこともたくさんあります。

一方では「いつも無理を言ってくる客先がいて、短納期でも断れない」、そんな理不尽な顧客との関係改善も必要です。

無理を競いあうような、日本特有の商習慣そのものを変えていく必要があるということです。

「生活も、仕事も大切にしたい」。

 

私たちの強い意志が働き方を変える出発点です。