働き方改革と労働組合

 

働き方改革と労働組合

 

組合員から多くの声をいただいた。

会社はこの交渉を通じて組合員の気持ちと向きあってきた。

これが私たちの交渉である。算式に業績数値を当てはめて一時金を決めるのではなく、数値に表れないさまざまな要素を織り込む交渉方式の価値を当労使はお互いに認めている。

最高水準の妥結とはいえ、交渉対象で意欲的な要求をしたのだからもう少しの上積みを、という声もあったと思う。

もちろん、その思いで最終局面まで交渉、折衝を続けてきたが、交渉終盤になって、貿易摩擦の懸念の広がり、円高進行、素材高などを背景に、会社は業績見通しの達成も容易ではないと慎重な姿勢を強めた。

その状況のなかでも、最後は歯止めまで設定しての折衝になったわけだが、ここが今年度に引き出せる最良の水準と判断をした。

 

改定と緊急な提案だったが、労働時間管理を厳格化し、長時間残業の実態を是としないという会社の不退転の決意と重く受け止め、理解も得て労働協約交渉で受け入れを表明した。

時間外管理の運用が始まり、職場運営や、個々人の業務遂行上のさまざまな課題、戸惑いの声や心配の声も寄せられている。

さまざまな改善が必要である。

働き方の改善、そして、もっと大きな視点で、客先との関係や開発戦略のあり方なども含め、変えていかなければならない。

現場まかせにすることなく、経営管理層すべてがそれぞれの責任で「働き方改革」に取り組んでいくのであれば、組合としても協力を惜しむものではない。

仕事の進め方、職場の運営、上司と部下、仲間同士のコミュニケーションの向上、この課題は今年も労使の大きなテーマになる。

組合要求事項については、制度改善や、新たな制度導入も図ることができた。

交渉が始まるまで、時間単位休暇の導入、不妊治療のための休職制度の導入などは、労使の認識や考え方が大きく異なり、場所や事業部の抵抗も強かっただろうと思う。