ワークライフバランス 地域生活やコミュニティ

 

ワークライフバランス 地域生活やコミュニティ

 

 

地域生活ってなんだろう(赤坂さんの場合)

赤坂さんは40歳、B支社での新規顧客開拓グループのグループリーダーである。入社以来、何度が転勤をしたが、これまでの業務実績をかわれ重要顧客を任されている。

27歳で結婚し、妻と、中2の長女、小5の長男で4人家族である。

 

赤坂さんは子供が生れた時にはどんなに仕事が忙しくても赤ん坊の世話や、幼稚園の送り迎えなど子煩悩な父親像を描き、パーフェクトまでとはいわないが父親として恥じない行動をしてきたと自負している。

 

妻は専業主婦であるが、子供たちが就学段階になると家事以外の空いた時間は長女の進学準備や相談に追われながら、長男のスポーツ少年団の世話役として、休日の練習試合や遠征などに忙しい毎日である。

 

子供たちの夏休みが終わる頃になると、

「少しは夏休みの宿題手伝ってよ一、大変なんだから一」

と言った会話が毎年繰り返され、夏の風物詩ともいえることに幸せを感じている。

 

 

秋を迎えて、地域交流を目的とした「ふれあい運動会」の案内が届いた。毎年開催されているものの、この手の地域イベントは参加者年齢層に幅があり今まで参加したことが無い。子供は、同級生と何回か参加したことがあるようだ。

 

「今回はお父さんも参加して、家族揃って参加しようよ!」

と受験を控えた長女が気分転換を図りたいのか突然言い出した。

「じゃあ、美味しいお弁当を作るわ!」

と妻も久しぶリの笑顔をふりまき、一家総出での参加が決まった。

 

運動会当日、赤坂さんは学校の運動会のような場所取りは必要ないだろうと特に急がずレジャーシートと弁当を抱えて会場に着いた。
長男は早速友達と合流し、はしゃぎながら運動場を走り回っている。
妻はというと、スポーツ少年団仲間であろう父母と親しげに話している。
俺は???と、周囲を見渡すが誰も知らない。

 

呆然と立ち尽くす私を見て、長女が、

「お父さん、誰か知り合いはいないの一?」と一言。。。

 

 

ワークライフバランス 仕事と生きがい

ワークライフバランス 仕事と生きがい  (泉さんの場合)

 

 

泉さんは現在40才。入社以来、A製作所の経理部門に配属され、現在は部下数人をまとめるという立場で毎日多忙な日々を送っている。充実した社会人生活を送っていると自負しており仕事にはやりがいを感じているが、私生活はというと特にこれといった趣味もなく会社内のクラブなどにも参加していない。家族は奥さんと子供二人の4人家族である。

 

ある日、久々に同期で集まり、飲み会を開く機会があった。同期の中には自分と同じように、ある程度部下を任されているものも多く、皆忙しい日々を送っているようであった。そんな同期の一人が、先日、有給休暇を取得し趣味の才一トバイを駆ってツーリングを満喫して来た話をしていた。泉さんは、日々の業務に追われるなかで、有給休暇を取得し自分の時間を持つということにも特に意識をしていなかった。「業務も忙しいけど、メリハリをつけた働き方を心がけなきゃ。」確かに同期のいう通りかもしれない。仕事一辺倒の生活を送ってきた泉さんも、充電して鋭気を養おうと早速休暇を申請した。

 

そして、休暇当日、いつもと同じ時間に目が覚めた。いつもと同じように朝食をとり、子どもたちが学校に行くのを見送った。さて、何をしよう…。

 

泉さんは、愕然とした。あんなに忙しく働いてきたが、いざ自分の時間が持てると、何もしたいことが見つからない。だらだらとテレビを見て過ごしていると、奥さんから「あなた、何かすることがあって休暇とったんじやないの?」と言われた。自分のしたいことって何だろう?と自由時間のすごし方が分からない自分に気づいた泉さんであった。

 

 

ワークライフバランス 仕事と生きがい

ワークライフバランス 仕事と生きがい (矢口さんの場合)

 

矢口さんは40才のエンジニア、学生のころから地域のポランティアを続けている。現在は週末に介護施設でボランティアをしており、施設の人たちと話をし、喜ぶ顔を見るのが生きがいとなっている。また、経験も豊富で仕事も丁寧な矢口さんには、施設の老人たちからの信頼も厚い。

 

一方、職場は多忙で実質的なとりまとめ役として課長をサポートする立場にありながら、重要な顧客のサポートも任されている。休日はボランティアを優先し、ほとんど出勤はしていない状況だった。時には平日に休暇や半日休暇を取得してボランティアをすることもあった。客先への報告期限などとボランティアが重なったときは課の同僚に業務をサボートしてもらうこともあった。しかし職場においては、業務推進にむけて課をまとめているし、課長も部長も自分のよき理解者だと思っている。ところが、最近は海外市場での競争も激化していることから、スピーディーな客先対応を一層強化する部長方針が打ち出され、職場の雰囲気も変わってきているように感じる。一人一人に担当顧客が細かく分担され、期限を守るためにはこれまでのようなボランティア活動への參加が時間的に厳しくなってきた。

 

 

そんな中、役割成果面談で課長から「矢口さん、地域貢献も大切だと思うが、仕事あってのボランティアだとは思わないか。君の気持ちはよく分かるんだが、将来君にはこの職場を背負って立つ存在になってもらいたいんだ。そのつもりで重要な顧客も君に任せているし、取りまとめも任せているんだ。職場の若い連中も期待しているしよろしくたのむよ」

 

あまりの期待の大きさに、矢口さんは責任の重さを感じていた。次の日、ボランティアに行き、喜んで話しかけてくれる老人たちを見ていると、ますます悩んでしまう矢口さんであった。

 

 

働き方改革と会社組織

働き方改革と会社組織

 

この会社も「大きくなりすぎた」なんて言われないよう、新たな挑戦を続けるたくましい企業体でなくてはなりません。

強みのひとつは、事業ごとに自立し、機敏に動ける組織風土です。仲間意識も強ぐ事業へのこだわりも強い。

小さな電子デバイスから家電、大規模な社会システムまで、多様性は、自分たちの職場、事業を守ろうとしてきた専門集団のこだわりの結果です。

自立性が強すぎて、事業部や場所間の連携がうまくいかない、そう感じることもありますが、多様な技術や技能が出合い、うまくコラボできれば新たな事業を芽吹かせる力になります。

その出合いをどうつくるか、経営幹部の腕の見せどころです。

 

もうひとつの強みは「モノ言う職場」の力です。

上のご機嫌をおもんぱかって、不都合な事実を隠してしまうようでは大きな体もあだとなります。

「ダメなものはダメ」、現実を一番知っている私たちが上に対してもはっきり、堂々とモノを言う、このあたりは働く側の責任でもあります。

 

企業経営について、恐竜の歴史に学ぶなら、私ならこう書きます。

「鳥類につながるバリエーションを生み出し、大量絶滅を超えて子孫を残した恐竜たちの驚くべき多様性にこそ学ぶベきだ」と。