会社の強みや弱みの見つけ方、分析の仕方

 

会社の強みや弱みの見つけ方、分析の仕方

「じっくり育てた力」が出合うとき
夏本番だ。セミの声がこの季節を盛り上げる。子どものころ、地面から出てきた幼虫を探して部屋で羽化させるのが昆虫好きの私の楽しみでした。殻を脱いだばかりの姿がじつに美しい。地味なアブラゼミも真っ黒なクマゼミも、最初は真っ白なんだよ。お子さんの自由研究にもおすすめだ(部屋は暗くしてください)。

夜にしての華麗な変身だ。だけどセミにしてみれば、5年もかけて地中でじっくり体を作ってきたわけで、「見えないところで苦労してた」と言いたいところでしよう。

この「じっくり」という言葉が私は好きだ。「休まず、一歩一歩堅実に」、こんな意味合いだろうか。環境が良いときも悪いときも、こつこつ地道な改善を粘り強く積み重ねる。この実直さが私たちの職場の強みで、多くの事業を育ててきた力だと思っている。「じっくり」取り組むからこそ、少々の波風にも動じない強さが身につくのだ。

しかし、育てた事業も今のままでいつまでも通用するわけではないのが辛いところだ。AI(人工知能)などの新しい技術も活用し、新しい顧客価値を提供しないと生き残ってはいけない。もちろん、外から技術や設備を買ってくれば、ボンと新しいことができるほど簡単ではありません。借り物の力で経験の少ない世界に踏み出すのは危険だ。「挑戦にはリスクがつきものだ」。こんな勇ましい議論に出合ったら、「自らの実力を冷静に評価しないと思わぬ痛手を被るよ」と、働く側としてはクギを刺したいところだ。

粘り強く、まじめなところが強みと言ったが、もうひとつの強みは、社内のいたるところにじつにさまざまな分野で一流の技術やノウハウがあることだ。会社も、経営方針に事業間の連携をいっそう進めることをうたっている。これまで出合うことのなかった、「じっくり育てた力」が合わされば、無理をしなくても本物の新しい力が得られるということだ。
「組織の壁を越えた企業行動を育てるのは経営トップの責任だ」。事業の将来に期待しながら、こんなことも繰り返し会社に申し上げている。

さて、今晩あたり、近くの公園でセミの幼虫でも探してみましようか。子どもたちのようにうまく見つけられればよいのだが。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です