ワークライフバランスと企業人のジレンマ

ワークライフバランスと企業人のジレンマ

 

いつも「仕事が優先」とはいかないジレンマ

通勤の時、小さなお子さんを抱えた若いお父さんが乗ってこられます。保育園や幼稚園に送ってから出社されるのでしょうか。ビジネスカバンにお子さん用のバックを抱え、電車も混み合っているので大変そうです。「頑張って下さい!」と心の中で声をかけます。われわれの職場でも、出産をサポートするために、5日間の「配偶者出産休暇」や年休を活用し、まとまった休みを計画される人が増えています。「育児は妻が主役で夫は補助」という社会通念は大きく変わりつつあります。

 

一定期間、家事や育児に専念しようと、育児休職の取得を考える男性も増えています。取得された人からは、「素晴らしい時間を過ごせました」とお聞きます。しかし、「上司や職場の理解は得られるのか、迷惑をかけるのではないかと心配で、ためらってしまいました」なんて実情も多いようです。女性が育児休職に入るときと同様に、業務の調整や人材補強など人事的な配慮がないと制度の活用は進みません。ここは会社のいっそうの努力を求めるところです。

 

保育園や幼稚園にお子さんを預けて復職してからも苦労は続きます。熱があればその日は保育園や幼稚園に預けられず、どちらかが休むことになります。病児保育施設の普及はまだまだこれからです。
子育ては予定外の出来事の連続です。朝は元気だったのに、急に体調が悪くなって、保育園や幼稚園から「迎えに来てください」と電話が入ることもあります。「思ったように仕事が進められず、気も使いますが、応援してくれる仲間の理解はうれしいです」、そんな職場でありたいと思います。

 

仕事を続ける上での苦労は育児だけではありません。いつも「仕事が優先」というわけにはいかないのです。家族の介護や看護、ご自身の健康問題、周囲との人間関係、負担の大きさや深刻さはそれぞれでしょうが、実にさまざまな事情に折り合いをつけながら、時には何かしらの我慢もしながらわれわれは仕事に向き合っています。

 

生活と仕事のバランスを難しくしているのは、とにかく働く時間が長いことです。ここを改めないと話は始まりません。長時間労働の是正はわれわれの望む働き方の出発点です。

 

「自分の時間、家族や友人と過ごす時間をもっと大切にしながら働きたい」、これがわれわれの思いです。そのほうがもっと「良い仕事ができる」、これは働く者の誇りです。

 

 

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